診療所（クリニック）の開設届（保健所への届出）とは？行政書士が解説

保健所への届出の基本概要

診療所（クリニック）を新たに開設した場合、医療法第8条に基づく「診療所開設届」を、管轄の保健所へ提出します。

開設した日から10日以内の届出が義務とされており、保健所では、事前相談（図面・人員計画の確認）を推奨しています。

診療所（クリニック）の開設するには、いつ・どこに・何を出す？

・いつ出す？（提出期限）

開設日から10日以内

自治体により、事前相談の実施や実地検査の細かい指示があるため、所管保健所の最新手引きを必ず確認。

・どこに出す？（提出先）

開設地を所管する保健所

所管の判断に迷う場合は、都道府県のホームページ等で確認。

・何を出す？（主な提出書類）

診療所開設届（様式）

施設図面（平面図※配置や動線が確認できるもの）

放射線関係書類（該当時：防護図・線量・機器仕様 等）

管理者関係：医師免許証の写し、臨床研修修了登録証の写し

その他：職員体制の一覧、職員の資格証 など
※ 自治体ごとに様式・添付が異なるため、手引きのチェック必須。

＜ポイント＞

事前相談で図面・面積・レイアウト・動線を確認しておくと、スムーズに開設ができます。

行政書士がサポートできること

・事前相談の段取り（要件チェックリスト・想定される必要事項の準備）

・開設届一式の作成（様式、図面の要件整理、添付書類の充足確認）

・関連手続の同時進行（保険医療機関指定申請の準備 等）

・スケジュール管理（内装工期・保健所実施検査時期の確認・開設日・届出後保険診療開始日）

（参考）

厚生労働省：医療法（抜粋）—病院の開設許可（第7条）／診療所の届出（第8条）関連